クローン病と“仕事”【255日の体調管理】どうしていますか?

前回の記事ではクローン病と“悩み”のお話をしました。

今回は、クローン病と“仕事”のお話、特に体調管理と仕事の継続について記載したいと思います。

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働くということ

働くということはやはり大変なことです。

働く限りは職場での役割や責任が生じます。

そして、その役割や責任を継続して成し遂げていくことが求められます。

サラリーマンは1年365日のうち、平均で255日も出勤しており(参照:マイナビ転職)、体調管理も仕事のうちと言われています。

確かに、誰かが突然の休みとなると業務が滞ったり、上司や同僚に迷惑をかけてしまうのでしょう。

体調管理

一般的な体調管理とは?

一般的な体調管理というとどのようなことが挙げられるでしょうか。

例えば、重要な仕事の前はお酒を控えて睡眠をしっかりとったり、新型コロナウイルス感染症が流行している時であれば密になる場所を避けるなどでしょう。

ここで言う一般的とは、誰もが理解していてそれなりな根拠を伴うものでしょう。

そして、それらを怠り仕事に支障が出る場合は、自己管理ができていないと言われるのです。

クローン病患者さんと体調管理

しかし、クローン病の場合に一般的な体調管理で、突然の欠勤を防ぐことはできるのでしょうか。

クローン病で経験する体調不良というと、腹痛や下痢、下血、お腹の張り、発熱や倦怠感、狭窄症状による嘔気や嘔吐、痔や痔瘻の悪化などでしょう。

程度は違えど、これらの症状が明日起こると予測して、未然に防ぐことは難しいのではないでしょうか?

出勤日の朝起きてみないと、お腹の調子は分かりませんよね。

クローン病患者さんは一般的な体調管理に加えて、日常から食事制限や治療に取り組んでいます。

それでも突然の体調不良は起こり得ることで、早退や病欠の可能性は想定しておく必要があります。

また、自身が緊急入院となったり手術を受けたりすることもあるでしょう。

筆者もクローン病による突然の下血によって、急遽病欠となってしまった経験が数回あります。

このように、クローン病患者さんは誰しも予期せぬ体調不良を経験する可能性があるのです。

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突然の体調不良に備えましょう

そこで、それぞれの職場環境に応じて、一定の配慮を求める必要があります。

筆者は転職のための就職活動中から、クローン病であることを伝えていました。

また、入職後も職場の上司や同僚にはクローン病であることを話しています。

就活中にクローン病を伝えるかどうかは悩まれる方が多いと思います。

筆者が伝えることにしている理由は、

「自分で体調管理はしていますが、意図せぬ体調不良で休むことがあるかもしれません。(ご承知おきの上、雇っていただけますでしょうか?)」と、

()内の含みに対して雇用者側の了承を得るためです。

あくまでこれは筆者個人の考えです。

クローン病であることを告知するかどうかに関しては、下記サイトに特集が組まれています。ぜひ参考になさってください。

・認定NPO法人健康と病いの語りディペックス・ジャパン「就職活動における病気の開示・非開示

自分のキャパシティを把握していますか?

もう一つお話ししてみたいことがあります。

それは、自身が仕事を無理なく継続できるパフォーマンス度合いを把握した方が良いですよ、ということです。

「無理は長続きしない」という言葉は誰しも知っていると思います。

「無理しないように」って、実際に仕事で実践するのって難しくないですか?

クローン病患者さんは外見では病気を持っていることは、見えづらいといわれます。

それが故、これくらいできるだろうと思って負荷の大きい仕事を任され、体調を崩した経験はありませんか?

筆者の場合

筆者は社会人としての年数を重ねることで、ようやく「忙しいと体調が崩れる」ということを自覚するようになりました。

そして、何よりの治療は「一日中寝ること」であることも良く分かりました。

筆者の場合、病気のない同年代の方の60%くらいのパフォーマンスが、無理なく継続できるパフォーマンスレベルだろうと意識しています。

それでも、全力がで取り組まないといけない場面はきっと訪れます。

その際には、短期的に120〜150%のパフォーマンスで対応しています。

少し古いですが、孫悟空がスーパーサイヤ人に変身するようなイメージでいます(笑)。

スーパーサイヤ人は短期的に使う限りは体へのダメージは抑えられると思います。これも筆者なりの体調管理の方法です。

まとめ

今回はクローン病と“仕事”についてお話はしました。

後半は、体調管理の話からスーパーサイヤ人の話まで膨らみましたね(笑)。

体調管理も人それぞれで、ご自身の体調や仕事環境に適した方法が正解なのだと思います。

クローン病発症から、仕事での自身のペースを把握するまでは時間がかかると思います。

また、歳とともにその把握をアップデートする必要もあるでしょう。

前回と今回と、“悩み”と“仕事”という難しいキーワードでお話をしました。

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まだまだ膨らむ余地のあるキーワードかと思います。

また後日取り上げていきたいと思います、では。

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