【実録】レミケードとマイナートラブル【対処法とは?】

前回の記事では、レミケード治療を受けていま一番困っていること、を中心にお話ししました。今回は、筆者が経験している、その他のマイナートラブルについてお話ししたいと思います。こちらのマイナートラブルの方が、レミケード治療を受けるみなさまが身近に経験する症状かもしれません。また、これからレミケード治療を始める方には、実際にトラブルに直面した際の対処法としてお使いください。

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レミケードとマイナートラブル

1.皮膚・粘膜障害

まず、皮膚・粘膜障害についてお話しします。こちらは、2019年にレミケード治療を開始してから、1年ほどして出現してきた症状になります。具体的には、耳たぶ付け根の荒れ、体の皮疹、鼻粘膜からの出血、の3つです。

【耳たぶ付け根の荒れ、体の皮疹】

耳たぶ付け根の症状ですが、はじめはカサカサして痒く、掻いているうちに荒れてきます。次第に滲出液が出てきてジュクジュクしてきます。それでも痒くて掻いていると、耳たぶの付け根が切れてきます。この症状は、ヒュミラを使用していた患者さんが悩まれていた症状と同じだったので、「ああレミケードでも出るんだなぁ」と思いました。

続いて体の皮疹です。はじめは両肩にプツプツとしたできものができ、痒くなってきてつぶしたり掻いたりするようになりました。そのうちに、皮膚が少し穴の開いたようになり、潰瘍になっていきました。次第に全身にひろがり、お腹にもみられるようになります。何かの皮膚感染症にかかったかと、不安に思ったのを覚えています。さらに、とにかく痒くて夜ねむるのにも影響して困り果てました。

筆者は、普段からあまり主治医に相談はしないのです。主治医は教授先生ですから、正直に遠慮しまくりです(笑)。でも、皮膚のかゆみだけはどうしようもなくツラくて思いきって相談しました。先生は、「これはねレミケードの副作用だと思います」と即答でした。大ごとかと思っていましたが、一言で片付いたのであっけなく、大したことないのかと安心しました(笑)。

 対処法

耳たぶの荒れと体の皮疹に対し、リンデロンVG軟膏(参照:KEGG)を処方してもらいました。これは、皮膚疾患に非常によく使うステロイド軟膏です。リンデロンを塗り始めてすぐに痒みはおさまり、潰瘍もきれいに治りました。以前の筆者なら、ステロイドはあまり使いたくないと思っていました。しかし、痒みで眠れないはあまりにツラいので、まあステロイドは短期的に使うのにはいい薬かな、と思うようになりました。以後は、皮疹ができ始めたらリンデロンを塗ることで抑えられています。

ステロイドを長期にわたって塗りつづけると、皮膚が薄くなっていく心配があります(参照:アルメディアWEB)。筆者は、広く皮膚に塗るときは、NIVEAなど市販の保湿剤にリンデロンを少量まぜで、薄く伸ばして使用しています。保湿も同時にできるので便利です。ぜひお試しください。

【鼻粘膜障害】

鼻粘膜障害、これも困ったものです。この症状は、レミケードの効果が強いときに悪化します。じわじわと鼻粘膜から出血を繰り返すのです。鼻血のようにドバドバと出るのとは違い、鼻の穴をティッシュでふくと、かすれるように血がつく感じです。これが常に両方の鼻でつづきます。これに対し、体は出血を止めようと反応します。つまり、カサブタを作ろうとするのです。結果、鼻の中にカサブタができて鼻腔を塞ぎ、鼻で呼吸ができなくなるのです。これもほんとうに寝苦しくなる原因です(笑)。

 対処法

筆者は最近、これに対して画期的な対処法を編み出しました!(笑)。鼻の中をなんらかでコーティングするといいようです。筆者はアズノール軟膏(参照:KEGG)を、出勤前と寝る前と、鼻の中に塗っています。すると、鼻の穴がカサブタで固まってしまうことは防ぐことができます。夜もありがたいことに、鼻が通った状態で安眠することができます。これはアズノール軟膏でなくても、おそらく市販のワセリンでも大丈夫だと思います。もし同じ症状で困っている人がいたら、ぜひ試してみてください。

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2.爪トラブル

爪トラブルですが、これは皮疹よりもあとで始まった症状だと思います。レミケード治療をはじめて1年半ほど経過してのことだと思います。両手の小指の爪が薄くなってきて、爪先が真横に切れるようになりました。まだ下に肉が残っているのに切れるもんですから、切れた爪が引っかかるととても痛いのです。そこで、うまく爪が取れるまでは、絆創膏を巻いて対処しています。最近はこまめに伸びた爪を切ってメンテナンスするようにしていますが、レミケードが切れるころに毎回なるので困ったものです。

3.便秘

最近、筆者は便秘傾向になっています。レミケードの治療を受けてから狭窄症状が強くなったことは、前の記事に記載しました。狭窄により腸内容物の流れが悪くなることで、便秘傾向になってしまうのかもしれません。筆者は時に緩下剤を使用しています。もしかしたら腸の動きをよくする大建中湯(漢方薬、参照:以前の記事)なども良いのかもしれませんね。そして、レミケード投与から6週目も終わりに近づくと、排便は順調になっていきます。やはりレミケードの影響なのでしょうね。

4.レミケード切れのタイミング

筆者は、7〜8週間おきにレミケードの倍量投与を受けています。レミケードを打ってから6週間が終わるころに、体の不調を感じはじめます。体がだるいという感じです。足も重くなり、ふくらはぎも痛くなります。そのかわり、皮膚・粘膜障害は軽減し、便秘も解消されてきます。

7〜8週目にレミケードを受ってから1週間は、体がだるい感じが続きます。2週目から少しずつ体のだるさは改善します。一方で、皮膚・粘膜障害があらわれ、便秘がちになります。だいたいこのサイクルが続くので、レミケードを打ちはじめて2年もたつと自身のペースがつかめてくると思います。そして自身のペースに合わせて、無理をしないように仕事や生活を調整していくのがいいと思います。

まとめ

今回は、レミケード治療によるマイナートラブルについてまとめてみました。マイナートラブルとはいえ、筆者にとってはどれも大きな悩みの種です。筆者なりの対処法を記載してみました。もし皆様が同じような悩みに直面した際は、これらの対処法を参考に、うまく対応していただければと思います。ではまた。

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