【実体験】クローン病と“悩み”【コミュニティの活用について】

今日は病気と“悩み”についてお話ししてみたいと思います。

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人生の選択

人生ほんとうに人それぞれで、全く同じ境遇の人はいないでしょう。

人生において何が正解なのか?

それは、人生の主役であるあなたが、選択した道が正解なのです。

病気と向き合うことはしんどい

筆者はここ数年の体調変化を機に、病気と真正面から向き合わなくてはならない経験をしました。

そして、医師としての転職も経験しました。

渦中のさなかは自身のことで精一杯でしたが、時間とともに落ち着きをとりもどしてきました。

病気への適応に関しては、「フィンクの危機モデル」という概念があります。

衝撃の段階→防衛的退行の段階→承認の段階→適応の段階

適応までの精神的な葛藤のつらさは、避けては通れないものです。

下記の記事を参考にされてください。

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クローン病患者さんと“悩み”

人間、悩みのない人はいないといわれます。

確かに、筆者がクローン病でなかったとしても、何かしら悩みながら生活を送っていたのでしょう。

けれども、あえて一言つけ加えたいと思います。

クローン病患者さんは、よりむずかしい“悩み”に日々直面しています、と。

変化への適応(そもそも難易度高い)

クローン病は若くして、場合によっては10代で発症します。

そして、完治することなく生涯にわたって付き合うことになります。

この事実ですらとっても大きな“悩み”の種ですよね?

このことを仮に理解し受け止めたとしても、クローン病を背景に持ちながら、

高校生→受験生→大学生→就活生→社会人、そして老後へと、

さまざまな環境変化に合わせながら生きていく必要があるのです。

加えて、病気の経過とともに体調悪化や、これまで出来ていたことができなくなる体験をすることになるでしょう。

自分の体の変化にも適応しながら、生きていく必要があるのです。

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あなたの“悩み”は言葉にできますか?

“悩み”は意識せず抱えこむと、いつしか大きくなって自分を押しつぶしてしまうのだろう、と思います。

筆者が学生時代のころは、まだクローン病の認知度は低く、今ほどSNSがにぎわっている時代ではありませんでした。

クローン病に関する悩みや不安を、すぐに誰かに相談して解決することはできず、自分一人で抱えこんで生活していました。

最近、公認心理師の先生のお世話になったことがあり、その経験から理解できたことがあります。

“悩み”は誰かに打ち明けることで、“自分は○○で悩んでいるのだな”とより具体的に意識できるのです。

そして、“悩み”を具体的に認識することで整理され、少し落ち着いて“悩み”と向き合うことがでるのです。

案外、解決策が見えてることもあるでしょうし、解決できなくとも少しは解消されるのではないでしょうか。

コミュニティの活用と“悩み”の共有

クローン病のように、なかなか身近に同志がいない疾患にとって、TwitterなどのSNSというのは貴重なコミュニティだと思います。

クローン病の患者数は右肩上がりに増加していますが、それでも日本全国で4万5千人ほどです(特定疾患医療受給者証交付件数、参照:難病情報センター)。

みなさん、学生時代の同じ学年もしくは同じ学校にクローン病の患者さんはいたでしょうか?

筆者は、身近にクローン病の同志がいた経験は全くありませんでした。

今、TwitterをはじめとしたSNSが盛んとなり、クローン病患者さんも多く参加しておられます。

そして、個人が自らの経験を情報として発信する時代となりました。

この情報は同じ病気の後輩への貴重な情報となります。

また、物理的に離れていても質問したり、“悩み”を打ち明けたりすることができます。

実際、クローン病患者さんで、Twitterで自身の“悩み”を発信し、それに先輩患者さんが回答されている投稿をしばしば見かけます。

筆者も、クローン病コミュニティがより活性化することを願って、日々情報を発信していきたいと思います。

まとめ

今回は、病気と“悩み”について実体験を元に、筆者が思うところをまとめてみました。

少し心理的な抵抗があるかもしれませんが、自分の弱さも含めて“悩み”を打ち明けると意外と心は楽になるものです。

試してみてはいかがでしょうか。

皆様の参考になりますと幸いです。

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